「おも木」は丸子船最大の特徴と言えます。多くの和船(準構造船)には、おも木といわれる部分は存在するのですが、ここまでの大木を二つ割にして、そのまま取り付けるという例は、他にはありません。材料には杉やヒノキを使用しています。
 さて、ではなぜこのような巨大な木をしようする必要があったのか、これについてはまだ、はっきりとしたことはわかっていません。

「神與丸」のおも木 「勢湖丸」のおも木

「琵琶湖博物館の丸子船」のおも木 琵琶湖博物館にある、丸小船の断面模型(おも木部分)


 「おも木」については、堅田、湖北の差はこれといってありませんが、「勢湖丸」「神與丸」は近年まで使用されていたこともあり、取り付け部をボルトで補強されていたりして、かなり無骨なイメージがありますが、琵琶湖博物館の丸小船は、伝統の工法そのままに作られていますので、きれいに組み合わされ、美しいフォルムを作り出しています。


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北淡海・丸子船の館
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