丸子船に限らず、古来より受け継がれてきた道具や伝統は、私たちの生活に密接に関わる、大変貴重なものだと言えます。【船釘】や【滑車】・【帆】など、どれひとつをとってみても、そこには、そこに生きたたくさんの人たちの人生を物語るドラマがあります。
 長いお勤めを果たし、今ではもう用をなさなくなった道具の数々に敬意と愛着を感じずにはいられません。

【船釘】
弧を描くように打ち込まれる船釘は
一般の和釘より平べったい形をしています。
船釘の打ち込みは、まず釘穴をあけ
釘を通す道を作ってから行われます。
また、打ち込んだあとはしっかりと防水処理をして
完全に木で隠してしまいます。
【朽ちて露出した船釘】
勢湖丸のおも木の上の部分です。
見るに忍びない痛ましい姿ですが
船体の構造を私たちに教えてくれます。

【羅針盤】
丸子船で実際に使用されていたものです。
羅針盤が利用されるまでは
北斗七星・昴などの星を見て
方角・時刻の判断をしていました。
【晴雨計】
帆船は天候に大きく左右されます。
船乗りにとって、天気を知ることは
大変重要なことでした。
勘と経験が一番頼りになりましたが
陰陽の知識を利用して
出航時刻を決めたりもしていました。

  
【丸子船での作業風景】
これは、昭和38年頃の丸子船での実際の作業を撮影した貴重な写真です。
写真は西浅井町月出の湖岸で「マキ」を下ろしているところです。


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北淡海・丸子船の館
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